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最近、ザックスは変わったように思う
そう思うのは私だけ?
それとも…
私の中で何かが、変わったのだろうか
「お前、晩飯も食わないで寝る気か?」
突如、まどろみを遮るような声が響く。
薄く瞼をあげれば、ぼんやりとザックスの姿。
「なに…」
「ん?静かだったから」
それではまるでいつもは騒がしいみたいな言い方ではないか。
ナマエが少しだけ布団に埋もれた顔をあげれば、くしゃくしゃと頭を撫でられる。それが心地よいのか、ナマエは目を細めた。
「眠いか?」
「ん…起きる」
記憶より外が暗いことに気付き、今何時?とナマエは時計を見上げる。そうして、唖然。
「夜中、じゃん」
「まだ10時だし」
「限りなく11時に近い、ね」
ニカッとザックスが笑うのが目にはいり、寝起きのためにかなりイラッとくる。
やっぱり寝ようかな、そう思った矢先だった。
さわ、とザックスはナマエの耳に触れたのだ。
ナマエは背筋に流れた電流に、ガバッと起き上がる。
「な、なにッ」
「やっぱりナマエってピアスやってなかったな、と」
「突然すぎる!それがどうかしたの!?」
軽く鳥肌がたってしまった、とナマエが肌をこすればザックスは懲りていないのか、再度ナマエの耳に手をやった。
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