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「うッ…あ…」


内臓が熱い、荒れ狂う感情に呼応するかのように。
ナマエは身体を抱えてうずくまる。



憎い、憎い、憎い

憎くてたまらない



そして、それ以上に…


「何で、かな…すごく、…苦しいや」



息が出来なくなるような、…とても胸が痛い





















ガンガンガンガンッ

派手な足音が聞こえる、それは徐々に近付いてくる。

膝を抱えこんだまま、うずくまっていたナマエは、その聞き慣れた足音の特徴に気付く。
そして、


カツン、…


「…どうして来たの」


足音が止まると同時に、ナマエはそう呟いたのだった。





その足音の持ち主は、タークスではなく
今、最も出くわしたくなかった人物のもの。


「ツォンに聞いて、まさかとは思ったけど…」


此処に来てたんだな、
その人物…ザックスはそう言って、辺りを見渡した。

そこは以前、片翼を持ったアンジールと初めて対峙したプレート内部の開けた空間。
ナマエはあの時アンジールが立っていた場所に、座り込んでいた。


「ナマエ」

「…。」

「帰るぞ」

「…。」

「今ならまだ「煩い」


ザックスの言葉を遮るように、ナマエは呟いた




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