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「気をつけろ!ジェネシスコピーだ!!」
突然、誰かの声が響く。
その声のしたほうを振り返れば、見慣れた黒のスーツ姿のツォンが走ってくる。
「げっ!何でスーツ着てんだよ暑っ苦し!」
「馬鹿を言ってないで構えろザックス!」
ツォンの指差した先、海からジェネシスコピーが飛び出してきた。
生憎バカンスに武器を持ってくるわけもなく、ザックスはビーチパラソルを引っこ抜いて構える。
なんともシュールな光景だが、言ってられない。
「まだいたのかよコイツら…!」
ザックスはパラソルでジェネシスコピーを薙払う。しかし、武器でないためかダメージをいまいち与えられていない感覚だ。
「なぁナマエは!?」
「爆睡だな、起きる気配がない」
援護を頼もうと思ったが、ツォンが軽めに叩いても起きる様子はないようだ。
「ていうか、何でまだコイツらが居るんだ!」
連弾の弾丸をかわしつつその背後に回り込み、ザックスはジェネシスコピーを斬りつける。
しかしコピーは数体いるために、ザックスの隙を狙うように他のコピーが蹴りを入れた。いつもより軽装なためか身軽なザックスはそれを軽く避け、パラソルの先端で突きをかます。
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