ページ:7 「気をつけろ!ジェネシスコピーだ!!」 突然、誰かの声が響く。 その声のしたほうを振り返れば、見慣れた黒のスーツ姿のツォンが走ってくる。 「げっ!何でスーツ着てんだよ暑っ苦し!」 「馬鹿を言ってないで構えろザックス!」 ツォンの指差した先、海からジェネシスコピーが飛び出してきた。 生憎バカンスに武器を持ってくるわけもなく、ザックスはビーチパラソルを引っこ抜いて構える。 なんともシュールな光景だが、言ってられない。 「まだいたのかよコイツら…!」 ザックスはパラソルでジェネシスコピーを薙払う。しかし、武器でないためかダメージをいまいち与えられていない感覚だ。 「なぁナマエは!?」 「爆睡だな、起きる気配がない」 援護を頼もうと思ったが、ツォンが軽めに叩いても起きる様子はないようだ。 「ていうか、何でまだコイツらが居るんだ!」 連弾の弾丸をかわしつつその背後に回り込み、ザックスはジェネシスコピーを斬りつける。 しかしコピーは数体いるために、ザックスの隙を狙うように他のコピーが蹴りを入れた。いつもより軽装なためか身軽なザックスはそれを軽く避け、パラソルの先端で突きをかます。 [*前へ][次へ#] [戻る] |