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「ナマエ、お前はウータイの砦外のラザード統括の護衛だ」
「え…てことは、潜入なし?」
「そうだ」
「な、何で」
「ウータイには…ヤツはいない」

ナマエはその言葉に反応した。
アンジールを恨めしげに睨む。

「まだ…分からない、そんなの」
「それに、今のお前は不安定すぎる」

精神を強く持ててこそ、ソルジャー。
アンジールとの睨み合いの末、ナマエは荒く溜め息をつくと、勢い良く立ち上がる。

「分かりました…ラザード統括の護衛に行ってきます」

ナマエは返事を待たずに来た道を駆けていった。
ザックスはその背中を見送ってつまらなそうな顔をした。

「何だザックス、ナマエがいなくて寂しいか?」
「ちっちげぇよ!…アイツ、大丈夫かなって」
「安心しろ。ナマエはああ見えて素直だからな」

あんな顔してながら、しっかり理解してるからな…
アンジールは苦笑してみせた。


ドカァン!!!

「!!」
「合図だ、乗り込むぞ」
「了解ぃ!」

爆発の合図と共に、2人は草むらから駆け出した…

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