* 「…ラザード統括」 「ん?ナマエ」 ナマエはラザードがいる地点にたどり着いた。 ラザードは不思議そうにナマエを見た。 「アンジールからラザード統括の護衛を申しつけられました」 「おや…そうだったか。すまないな」 ラザードは苦笑して、ナマエに近付く。 ナマエの表情は曇っていたからだ。 「どうして君が僕の護衛を?」 「…私が適任だったんでしょう」 ラザードは少し驚いた。 おそらくアンジールは、現時点でのナマエは例の件により情緒不安定と判断したのだろう。 しかし、ナマエは自分のそれを理解し、そしてあえて、他人に心配されないように配慮していた。 ラザードは顎に手をあてて考えるように空を見上げた。 「どうやら、そうゆう面では…君はザックスより1stに近いな」 「え?」 「この任務で…僕はザックスがクラス1stに相応しいかみさせてもらう事になっている」 どうやら、ザックスに出世話が持ち込まれているようだ。 [*前へ][次へ#] [戻る] |