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「マジかよ」
「俺がクラス2ndになんのに何年かかったと」
「俺なんてまだクラス3rdだぞ…」

全員深い溜め息をもらす。
自分達の血の滲むような今までの努力が、否定されたような気分になったからだ。しかもそれが女だと分かれば、落胆は更に激しい。

「すげーんだろうな、そいつ」

確かに推薦やらで裏口な雰囲気が漂っているが、ソルジャーとは、そんな易しいものではない。誰でも生半可な気持ちでやっていける職ではないのだ。おそらく、本人には相応の力量が勿論備わっているのだろう。

「今日が配属だし、会えるだろうよ」

すると、待っていたかのようにソルジャーフロアに放送が流れた。

『ソルジャー各位、直ちにホールに集合。ソルジャー各位、直ちに…』

「ほらきた」

カンセルはしたり顔で仲間を見渡す。
何だかんだと言いつつも、全員は好奇心を胸に、足早にホールへ向かった。




********



「あれ…女なんて居なくねぇ?」
「んー、本当…」

うきうきとザックスはホール中を見渡したが、ソルジャーの容姿で女性と認識できる人物は見つけられなかった。
今回の新入社員は200余名(流石ミッドガルを支える巨大企業だ)、その中のソルジャー配属は一握り人。まぁ、ソルジャーになれるのは魔洸に適性あるとされる者のみだが…

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