始まりの旋律 置いてきぼりなんて嫌だった 一緒にいてほしかった それだけで… 私は、幸せだったのに 始まりの旋律 世界には、時々稀な事が起きる。 「…女のソルジャー?」 いつものようにソルジャーの溜まり場になるフロア中央、そこには仲の良い者達がたむろしていた。 そこに飛び込んだ興味深い一言にソルジャーの一人、ザックスが耳敏く聞き返した。 それには待ってましたと言わんばかりに、クラス2ndのカンセルが大きく頷いてみせる。 「そうそう、女でソルジャーになったヤツがいるんだと」 「社員とかタークスじゃなく?」 社員やタークスならば確かに、よく女性を見かけるから居てもさしておかしいとは思わない。 しかし、一般兵…さらにはソルジャーとなると話は別である。 「大の男で魔恍に耐えられないヤツがいるのに」 「しかもそいつ、クラス1stの推薦かなんかで、クラス2ndなんだと」 「は、」 それには思わずその場にいた全員が固まる。 [次へ#] [戻る] |