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ザックスはトントンと胸を叩いてみせた。
まるで俺を信じろ、と言わんばかりに。
「何か問題あるか?」
「…ない、けど」
「なら、決まりー!」
曖昧に頷いたナマエに、ザックスは嬉しそうに笑いかけた。
それのおかげか、ナマエの表情は幾分和らいだ。
そっか…そんな簡単な事だったんだ
「ジェネシスを見つければ、全部解決!だろ」
「うん、そうだね」
兄さんを見つければ、良いだけの話…
うん、その通りだ。
ナマエは強く頷いた。その瞳には、光が戻っていた。
ザックスはよし!とナマエの頭を撫で回す。
「よし!じゃあ張り切って行こうぜ!!」
「子供扱いすんな」
「ぐぉっ」
無邪気にじゃれる2人に、アンジールは安堵の笑みを浮かべた。
ジェネシスを見つければ良いだけの事。
そんな簡単な事…
彼等はまだ知らない。
この後、我が身に降りかかる災厄を…
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