[携帯モード] [URL送信]
*




「それって、どういう…」
「…悪い。さすがに軽率だったよな」
「だから、何が」

カンセルはナマエの気をつかうように謝る。
しかし、全く思い当たる節のないナマエは更に眉をひそめた。

「ねぇ、何の話をしてるの」
「え、お前」

流石にそのナマエの様子に気付いたカンセルは、まさか…と目を見開く。

「知らされてない、のか…?」
「だから何が」

話の先が読めず、苛ついた口調でナマエがカンセルに詰め寄れば、
カンセルは強くナマエの肩に手を置いた。
ナマエはビクッと肩を揺らすが、カンセルから向けられる真剣な眼差しを見つめ返した。

「落ち着いて聞けよ」


ドクン

心臓の音が、少し大きくなった。




「アンジールと、ジェネシスが…死んだんだ」



「え…」

ガンッと後頭部を殴られたような衝撃が走る。
カンセルは今…何と言った

「う…そ」
「ナマエ」

大きく見開かれたナマエの瞳は、カンセルを映してはいなかった。

[*前へ][次へ#]

3/16ページ

[戻る]


あきゅろす。
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!