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誰もを免罪するのだろうこの場所は、自分にはあまりにも眩しかった。

「私、此処にいたらいけないのかも」

許されてはいけない自分は、この場にいることさえ許されないのではないか。
後ろめたさばかりが、光の世界の影に沸き上がる。

人の怨念を背負うことを選んだ自分は、ここにいる資格はないのだろう。





「そんなことないよ」

突然、後ろから柔らかい声がした。
振り向くと、そこにはお花のお姉ちゃん…エアリスが立っていた。
突然の登場にも驚いたが、ナマエは尋ねられた理由が分からず、言葉を失う。

「え…」
「此処にいたらいけない、って」

エアリスはナマエの顔を覗き込む。
ナマエは困った表情をして、エアリスを見返した。

「此処が嫌い?」
「ううん、素敵な場所だと思うよ」
「じゃあ、どうして?」
「えーと」

本当に純粋に、不思議そうなエアリス。
どう言えば良いのか…と、ナマエは首を傾げた。

「何というか…」
「うん」
「私は貴女じゃないから」

エアリスが更に疑問を多くしたのを感じた。
ごめん、今の私はこんなずるい答えしか言えない。

私は、たぶん
貴女が羨ましいだなんて思ってるんだろう…


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