*
それは、彼女なりに自分をフォローしてくれるために、一人で待っていたということ。
感謝してよね、とナマエは肩をすくめて笑ってみせた。
ザックスを責めようとも、しなかった。
俺って、最低だ
ザックスは、だんだんと自分が馬鹿らしく思えてきた。
自分勝手に怒って拗ねて挙句、人に迷惑をかける始末。
しかし、そんな自分を庇うため待っていてくれたナマエ。
俺って、すっげーかっこわりい
自分の甲斐性のなさに腹が立つ。
ザックスは自分の頬をパンパンッと両手ではたくと、ナマエに向かって深く頭を下げた。ナマエは突然のことに驚いてビクッと肩を揺らす。
｢悪かったよ。そんで、ありがとな｣
謝罪と御礼を敬意をこめて。
ナマエは一瞬ポカンとするが、すぐに笑みを浮かべた。
［*前へ］［次へ#］
[戻る]
[小説ﾅﾋﾞ|小説大賞]
無料HPエムペ！
携帯モード]
[
URL送信]
