[携帯モード] [URL送信]
*




「何やってんだ、俺」





「本当ですよね」

独り言のはずなのに、それに答える声がした。
ザックスは驚いて、声のしたほうを振り向く。

「え、お前」
「30秒って言ったじゃん…何で秒と分を間違えるかな」

そこには、壁に寄りかかるようにして腕組みし、頭をうつ向けて欠伸を噛み殺すナマエがいた。
ナマエは軽く壁を後ろに蹴って、壁に寄りかかるのをやめる。

「何で先に行ってないんだよ、しかもお前だけ」
「私がザックスを置いてったら、それこそ職務放棄でザックスがペナルティくらうでしょ」
「でも俺等どっちかがいなきゃ訓練成り立たねぇだろ。奴等だけで何かあったら」
「問題起こさない程度に、好きなことして待ってていいよって言っといたから大丈夫」




[*前へ][次へ#]

8/10ページ

[戻る]


あきゅろす。
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!