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「もうやめろ、ジェネシス」
「ほう、これは珍しい」

少し遅れて、アンジールが現れた。
宝条は興味深そうにアンジールを見た。
ジェネシスはゆっくりとアンジールを振り返る。

『君よ、因果なり…夢も誇りも、すでに失い。女神ひく弓より、すでに矢は放たれて』

「ホランダーのモンスターが勢ぞろいだ」
「黙れよ」

宝条の言葉に、ザックスは噛みつく勢いで怒鳴る。
ジェネシスは今この時を、LOVELESSになぞらえたのだ。

「“LOVELESS”第4章」
「親友どうしが決闘を申し込むシーンだ」
「「「「!」」」」
「古来より伝わる叙事詩。研究の役に立つかと読んでは見たが…くだらん」

宝条は記憶にあるLOVELESSの内容を完結に言ってのけた。
その場にいた全員はまさか宝条が知っているとは思っておらず、思わず呆気にとられていた。
アンジールはその続きを尋ねた。

「…決闘の結末は」
「不明。最終章は欠落し、いまだ発見されていない」




「結末は諸説ある」







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