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「何でって、そりゃお前が勝手に行っちまうから」
「あの人と、一緒にいればよかったのに」
「あの人?」

ザックスは首を傾げる。
ナマエはとぼけないでよ、と眉をひそめた。

「お花のお姉ちゃん」
「エアリスのことか?」
「多分ね」

それだけ言うと、ナマエはほおづえついてそっぽを向いてしまった。
そんなナマエの様子に、ザックスは更に動揺した。

「待て待て。何で俺がエアリスと一緒にいればよかったのに、なんだよ」
「仲良くなって、彼氏みたいで、寂しそうに溜め息ついて…何のつもり?」


私のことなんか
ほったらかしだったくせに


声の外側の意味に、彼は気付くだろうか。
ザックスはそれに素早く反論する。

「仲良くなったのは確かだし、ガキが彼氏?とか聞いてきたけど、溜め息は別にエアリスに会いたくてついたわけじゃない」
「へぇ」
「しかも、俺はお前の事すっごい探したんだからな」

白々しい、と言わんばかりに目を細めるナマエ。
すると、ザックスは反撃に出た。

「そう言うお前だって、アイツ等と遊んでて、俺の事探してなかっただろ!」



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あきゅろす。
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