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「…あ、さっきの!」

駅のホームに向かうと、さっきナマエと共にいた男性に鉢合わせた。

「な!さっきのヤツ、もう乗っちまった?」
「ん、あぁ…前から3両目だぞ」
「サンキュー!」
「ところでアンタ」
「はい?」

ところでアンタ、なんて切り返しが来るなんて予想外。
俺は思わず勢い良く振り向いた。

「やっぱりアンタ、あの子の連れだったんだな」
「あぁ…ちょっと落下地点ずれちまったみたいでさ」

男性は可笑しそうに笑うと、俺の肩を叩いた。

「あの子から、あんまり離れないようにな」
「え?あぁ…うん」

その意味深な言葉に、俺は首をかしげる。
男性はそのまま帰ってしまった…

…よく分かんないけど、急いだ方が良いかもしんない




**********


コンコンッ

「!」

突然、窓を叩かれてナマエは我に帰る。
外を見ると、ザックスが窓に手をかけていた。

「お前早いんだよ!何ひとりで帰ろうとしてんの」



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あきゅろす。
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