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「仕方ないよ。財布、モンスターに取られてたって」
「分かってる分かってる」

そうだ、大人になれ俺
相手は子供だし、仕方なかったんだ。
でも、
分かってる…からこそ悔しい

俺の財布は、がきんちょの財布の中身より淋しいのか…

「はぁ…」
「あ、ほらザックス」

溜め息をつく俺の手を、突然エアリスがとって走り出す。

「え、何!?」
「ザックスの友達、あの人でしょ?」

エアリスに指さされて顔をあげる。
俺は目に映った光景に、思わず安堵した。

「元気そうじゃん、アイツ…」

ナマエはスラムの公園で、子供達と戯れてた。
あんまり見ない活発なアイツに、少し顔が弛んだ。
すると、子供達がこっちに気付いた。

「あ、お花のお姉ちゃん来た」
「え?…あ、ザックス」

子供達は一斉にその声で振り向く。
ナマエも思わず振り向くと、お花のお姉ちゃんと、自分の探し人が目に入った。




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