* 「いつもはアンタと同じくらいの年頃の女の子が、この子等と遊んでくれてるんだ」 「お花のお姉ちゃんだよ」 ある女の子がポケットから可愛らしい花を取り出した。 「花…?珍しいね、ミッドガルに」 「お花のお姉ちゃんがくれたんだよ」 ナマエはその花を手渡される。 清楚な黄色の花。 素直に綺麗だと思った。 「優しいお姉ちゃんだろうね」 「うん!すっごい優しいの」 子供達は幸せそうに笑った。 ********** 「いない…本当にどこだ?」 俺はエアリスに道案内をしてもらいながら、スラム中を回った。 「あと居そうな場所ってあるか?」 「うーん…あとは公園、かな」 エアリスは公園があるであろう場所を指差す。 おそらく、そこ以外は全部探した。 「ったく、どっかのスリ小僧が逃げ回らなきゃな」 そう、さっきのがきんちょがやらかしてくれたぜ。 俺の財布盗みやがったあげく、中身が淋しいね。とかよく言うぜちくしょう [*前へ][次へ#] [戻る] |