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レノ達が行ってしまうと、ザックスはつまらなそうにため息をつく。

「なに?」
「べっつにー」
「…。」

そんなザックスのそれに、ナマエまで伝染してしまい、微妙な空気が流れた。
ザックスはそんな空気を振り払いたそうにツォンに問い掛ける。

「…タークスまで駆り出されてんのか?」
「ソルジャーが出払っているからよ」
「人手不足だからな…、ん?」

するとツォンではない誰かがそれに応じた。
振り向くと、そこにいるのは先程の女性。
よく見ると、彼女も黒のスーツ姿。

「アンタもタークスか?」
「シスネよ」

シスネと名乗る女性は柔らかく微笑んだ。
思わずザックスの頬も緩む。
ナマエはそれを見て、何となしに眉をひそめた。
ザックスはそれに気付かず、シスネに手を差し出す。

「俺、ソルジャーのザックスな」
「ザックス、任務中ではないのか?」

その自己紹介を遮るようにツォンが割り込む。
しかしザックスは怯まずに開き直った。

「目的は同じだ。ここ、手伝おうか」


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あきゅろす。
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