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ガシッ!!

「…あ?」
「ここまでだ」

ザックスがレノの差し出した腕を掴みあげた。
どうやらそうとうご立腹。
ナマエは何で怒ってんの、とザックス見上げる。
しかしザックスはあえての無視。
レノはやれやれ、と両手をあげて降参のポーズをしてみせた。

「しゃあない。今日のところはここまでにしとくぞ、と」
「金輪際もダメだ」
「怖ー怖ー」

しかしそれでも彼等は睨み合いを続ける。
ナマエは諦めてルードの横に行って二人を見守ることにした。
ルードはサングラスの位置を直しながら、ボソッと呟く。

「…大変だな」
「え、何で」

ナマエは首を傾げるが、次を問う前に、その騒ぎを制する声が響き渡った。

「いい加減にしておけ」

ナマエは知らない声に振り向く。
それはタークスの制服を着た青年だった。

「ツォン!」

「ザックス、あまり騒いでくれるな」



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