本棚 そんな日常〜デンジとヒカリとおまけにオーバ〜(デンヒカ) 今日、ナギサジムは休みをとりました。 なのでヒカリがデンジの家に遊びにきました。 「デンジさ〜ん!」 ヒカリが嬉しそうにデンジに抱きついた。 「おお、よく来たなヒカリ」 デンジはヒカリの頭をぽんぽんとした。 そしてヒカリの後にオーバが家に入ってきた。 「よ!デンジ!」 「ああ、オーバか。帰れ」 「…………………」 …デンジにとって、オーバはどうでもいいようだ。 「デンジさん、オーバさんも入れてあげましょうよ…」 「……ヒカリがそう言うならしょうがねえな。ほら、入れオーバ……チッ」 デンジは嫌そうだ。 「おい今舌打ちしただろ!?なんで俺はこんな扱いなんだよ!?」 「ヒカリ、中でお菓子食おうぜ」 「いいんですか?いただきます」 オーバの言葉は無視された。 デンジの部屋。 「わ〜。本がいっぱいありますね!」 ヒカリはきょろきょろと部屋を見た。 本棚は本でギュウギュウ詰めだ。 部屋はきれいに掃除されているが、床に積まれている本もある。 「ほぼ機械関係しかないけどな」 そう言ってデンジはテーブルにクッキーと煎餅を置いた。 「あ。そういえば…バトルフロンティアはどんな感じなんだ?」 ヒカリはついこの間までバトルフロンティア攻略を目指して、そこに通いつめていたのだ。 「え〜と、キャッスルとファクトリーとステージと……ルーレットはクリアしました」 「残りはタワーだけなのか!?」 「はい」 ヒカリは嬉しそうに笑った。 デンジは驚いた。あの強豪ぞろいのバトルフロンティアをこの短期間で……。 そしてヒカリはデンジに聞いた。 「デンジさんこそ、ジムは最近どうなんですか?」 「ジム?ジムは…」 デンジはため息をついた。 「ジムトレーナー全員に勝って俺のとこまで来るやつがあんまりいない。来ても弱くてつまんねぇ。こっちは相手に合わせて使うポケモンを変えてやってるのによ…。ジムにいても暇」 「そ、そうなんですか…」 ヒカリは『ジムを閉めなくなっただけ成長したなぁ』と思うことにした。 「挑戦者がみんなヒカリやジュン並に強ければいいのに…」 「でもよう、前よりは挑戦者の数も増えてるんじゃねえか?そのおかげか、二回三回って挑戦してるやつは強くなってるだろうしよ」 オーバはそう言うと、煎餅をバリバリと食べる。 「お、この煎餅うまいな!」 デンジはオーバを見て言った。 「……なんでここにお前がいるんだ?」 怪奇現象を見たときにするような、信じられないものを見たときにする表情をしている。 「いやいやいやいや、ずっと一緒にいたぞ!!お前、家に入れてくれたじゃねえか!!」 「いや、玄関には入っていいとは言ったが…この部屋には…」 「玄関までかよ!?」 そのやり取りを見たヒカリは、楽しそうに笑っている。 「あはは!今日の二人も、いつも通り面白いです」 ヒカリの目には漫才に見えているのだ。 オーバのツッコミとデンジのボケ(?)。いつもの二人である。 「………。(俺のヒカリまじ天使…!)」 ヒカリの笑顔に、デンジはきゅんとした。 「まあ、いっか。ヒカリに免じて許すぜデンジ」 オーバはそう言って、二枚目の煎餅をかじる。 「デンジさん、わたしはクッキーをいただきますね」 「ああ、いっぱい食っていいぞ」 ヒカリはサクサクとクッキーを食べる。 「(クッキー食べてるヒカリも超かわいい!!)」 デンジはヒカリにきゅんきゅんしている。 「オーバは少し遠慮しやがれ…」 「……なあ、なんでお前は俺にばっか冷たいんだ?」 オーバは(´・ω・`)←こんな表情だ。 デンジとヒカリとオーバの…そんな日常の1ページ。 あとがき 山場もオチもなくて反省点しか見つかりません…(;´・ω・) でもヒカリちゃんとデンジが書けたのは満足です! ここのデンジとヒカリちゃんはこんな感じです。 そしてオーバはこんな扱いです(笑) [次へ#] [戻る] |