本棚 輝く君の行方は…(13) 9時。警察が展望台に到着。 SPEARのボスが逮捕された。 「ちょっと!」 リカが警察官に連れて行かれる少女を引き止めた。 警官はあからさまにリカに対して嫌そうな顔をする。…リカは気にしていないが。 少女はゆっくり振り返る。 「何?」 「あんたにラジオ塔の事、頼んだ人がいるんじゃないの!?」 「ああ…『ウロコ』?」 「(ウロコ…?リュウの"ウロコ"団体?)」 「警察はともかく、あんたには関係ないんじゃないのぉ?」 警察官が少女に進むようせかすが、少女は構わずリカを見て止まっている。 「それが関係あるんだよね。…後、うちを『あんた』って呼ばないで!『リカ』って名前だから!」 「はいはい。それとアタシにも『マリア』って名前があるんだけどぉ?」 「わかったよマリア。そうだ!出所したらまた会おうね!これ絶対!!」 リカがマリアに笑顔を見せる。 「まったく。あんた…じゃなかった、リカは探偵なんだから、フツー犯罪者が捕まって喜ぶシーンじゃないのぉ?変なヤツね」 マリアはそれだけ言うと、進んでエレベーターへ乗った。その顔は少し笑っていて……泣いていた。 その後、マリアは取り調べではっきりと言った。 「SPEARの罪はアタシがキッチリ償うわ」 事務所に帰ってきたリカ達三人。 警察の事情聴取はミヅキが『メールで全部教える』とパスした。 リカはリビングのソファに倒れ込み… ぼすんっ 「すー…すー……」 寝た。 デンジがリカを抱えてリカの自室に運ぶ。そしてベッドに寝かせて布団をかけてやった。 「…9時に寝るってマジだったんだな」 部屋から出てデンジがそう言うと、ミヅキは言った。 「そりゃあお子ちゃまリーダーだから。むしろ9時になった時点で寝なかったのはえらかった」 「……そんななのか…?」 「そんなだ。あのままサツの事情聴取うけてたら、絶対途中で寝たな。そして寝言で『ふへへ……ポリバケツ級プリンなんて食べ……られるに決まってんじゃん…』とか『止めて!!キムチを近づけないで!!』みたいな事言い出しただろうな。恥ずかしい」 「……だから事情聴取をパスしたのか」 「そうだ」 つづく −−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ようやくラジオ塔が終わりました。 ラストがどうもうまく書けなかった(´・ω・`) というかどのシーンもうまくなんか書けてないのですが(汗) [*前へ][次へ#] [戻る] |