[携帯モード] [URL送信]

" スキ " のかたち
気付き始めた思い (翔side)


「向井さんっ. . . ?」

上司の乾杯の声が響いて、ジョッキを合わせようと隣に目を向けた。

そこには、なんだかわからないけど、嬉しそうに。幸せそうに。いつもと違うふんわりした雰囲気で笑う向井さん . . .


僕は、一瞬で目を奪われてどのくらいたったのかわかんないけど、胸の意地悪な部分がくすぐったくなって、わざと声をかけた。

「向井さん? . .どうしたんですか? 」

「ぇ、。ぁなんでも. . . なぃ。」

案の定、真っ赤になってちょっぴりどもる。


そんなところを見て、" この人をそばに置きたい。 "なんて、不覚にも思ってしまった。

男同士の経験はないけど、そんなの関係ないと思った。

でも、そう簡単に行かないということも同時にわかっていた。

僕は、感情を隠して仲のいい先輩と後輩になろうと決めたんだ。




[*前へ]
[戻る]


第3回BLove小説漫画コンテスト開催中
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!