短編集(~2019)
某男子高校の先輩と後輩。
一週間の内、比較的短い授業を終えて部活に行き、後輩を指導しながら自主練をする。
弓道部なんて男子校には珍しい部活だけれど、中学から好きだった部活の為ずっと変わらず弓道部に所属している。
今では三年生で部長なって指導中心。
夏場の部活を終え、汗を滲ませながら着替えようと更衣室の前に立つ。
扉のノブを掴む。
開ける。
「せ、せせせ先輩ぃぃぃ！きょ今日もその袴姿素敵ですっ!!……ﾊｧﾊｧ、い、いいいますぐその、汗が滲んだ体で、だだ抱きしめてくださ」
なんかいた。
目の前は閉じられた扉。
いつの間に閉めたんだ。
夢か？疲れてるんだろうな。うん。
とりあえずちらり、と上を見れば、プレートには【弓道部更衣室】とある。
間違えてない。
ゆっくりと扉を開けた。
「ふ、ふふ、ぁ…せせせ先輩ッ！ああもう魅力的ですぅぅぅ!!こここの先輩専用のデジカメでその姿を、もももう隅から隅まで納めていいですかぁぁぁ!!」
「帰れ」
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校内でだけ先輩のストーカーしてる後輩。
受けの変態。
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