07 こんな調子で残りの時間も過ぎていき、甘い空気を作ろうとする俺と、そんな空気になりかけたと思ったら、容易くぶち壊してくれる愛姫。甘い空気に慣れてねぇから、すぐに真っ赤になって照れる愛姫。 必死に耐える俺の気も知らず、無防備にも寝てしまい、俺はますます彼女を選んでしまった自分を恨む。 いつまでこんな禁欲生活が続くんだ…… 23歳なのに、俺とのキスしか知らない女。メチャクチャに鳴かせてみたいとも思う。 俺のものって証を刻みたいから。 だけど初めて愛してると思えたコイツに、簡単に手が出せるわけがない。これから長い時間をかけて大事に大事に愛してやるんだから。 そんなことを考えてるなんて知らないだろう無邪気な寝顔。 「お前も少しは警戒心を持てよ馬鹿」 そう呟きながら隣に寝るが、自制心と性欲の闘いが朝まで続き、眠れなかったのは言うまでもないだろう。 この太った可愛い天使のせいで。 FIN. →後書き*オマケ *←→# |