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04


「ハル? ハール、ハルってば!」
「……あ?」
「いただきますしてからずっと、あたしの顔見てるから。もしかして呆れてる?」
「何に呆れるんだよ」
「よく食べるなぁ。だから太るんだよ。とか……」
「何でだよ。そこまで喜んで食ってくれんならむしろ嬉しいだろが、普通」
「ハルも? ハルも嬉しい?」
「当たり前だろ」

安心したのかにっこり微笑んでまた食い始める。
お前のことを考えてたなんて……
口が裂けても言えやしねぇ。







「ごちそうさまでした!」

両手を合わせて満足そうに言う。また見事に平らげてくれたもんだな。作り甲斐があるってもんだ。

「おい、ついてる」

愛姫の口元から絡め取り自分の口へ運ぶ。それだけの行為。だけどコイツは真っ赤になって照れる。

「あ、あ、あ、ありがと……」

どもってるし。

「うまかった?」
「あ、う、はい。おいしかった。とっても……」

まだ上手く口が回らねぇ愛姫が、ジっと見つめる俺の視線に耐えられなくなったのか、焦った様子で席を立った。

「あの、えっと……今から食器のおかたづけを始めるのです!」

なーんだそれ。わざわざそんな宣言しなくていいんだよ。




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あきゅろす。
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