修羅の死神
2
突然だった
突然天人が奇襲してきて、さんざん暴れた挙句、屋敷に火をつけていった
理由はこちらが天人側の条件を飲まず、一方的に意見を押し付けたためだった
いわゆる腹いせ
いぶきは必死に火にのまれまいと優生と共に逃げていった
「お義姉ちゃん…!!」
「泣くな優生!!」
「!!」
「ぜってぇ助かる!!お前だけでも助ける!!」
いぶきはたまたま近くにあった刀を手に障害物を切り裂き、優生と共に外への道を探し出した
「お義姉ちゃん、あれ!!」
「!!」
優生が指さす方向から風が吹いている
助かった、と思った
その考えは甘かった
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