If You Get a dream
getting heart
少女は淡い期待を込めて想い人の帰りを待つ。
何日も…何ヶ月も…
ある日、少女の前に一機のポットが降り立った。
そう、ポットの中にいる男こそ少女の想い人であり…義父のターレスだった。
「ライカ、危険だからここには来るなと言っただろ?」
ライカと呼ばれた少女は彼が無茶をしないか、あの日のように生命維持装置を使うほどの怪我をしていないか心配だった。
彼が拾ってくれなければ自分は今頃、家族を知らずに死んでいただろう
だからこそライカはターレスの為に…
否、一番にあって「お帰りなさい」と言いたいがためにポットの帰還場所で彼を待っていた。
先程…彼に説教されたため尻尾が垂れ下がり、今にも泣き出しそうな瞳でライカは今まで貯めていた本音を…
他人には言えても相手に嫌われてしまうと恐れていたモノを初めてターレスの前で吐き出した。
『私は…ただ義父さんが無茶しないか…前のように死にかける程の大怪我して…生命維持装置を使うほど弱っていて、自分がいない間に傷つく大好きな貴方を見るのはもう嫌なの…ゴメンね、自分勝手で…ッ!』
と言ってライカは逃げて行った
彼女の背中を見送ったターレスは初めて聞いたライカの本音に驚いていた。
何故ならターレスはライカの建前ではない言葉に何も返せなかった。
ライカはターレスが好きで、ターレスはライカが好きだ。
本人たちはその事を全く持って知らない
心配していたターレスの気も知らず森の木の幹で寝ていた。
ターレスはライカを抱き寄せ、泣き疲れて寝てる彼女に「愛してるぜ、俺のライカ」と囁いた。
その後、ライカは隣で眠っているターレスに
『私もターレスの事…愛しています』
と照れながら相手の頬にキスを1つ落とした。
「可愛い事してんな」、と目を開けたターレスに言われた。
「ライカ、ごめんな」とターレスはライカに謝罪した。
『私はターレスが遠征に行ってる間寂しいから…お休みの日は側にいて?』と言ってライカはターレスを許した。
そして二人は互いを抱きしめ眠りに就いた。
おまけ:ターレスの休日
「暇だな…」
ターレスは一息ついた
『ターレスぅぅぅ』
ライカはターレスを抱き締めている
「寝るか…」
ターレスはライカを抱き上げて自室に向かった
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