温度差。 セフレ?or恋人?3 「――――慧、さ…」 「ん?」 「その子、セフレだよね?」 「何今更」 はじめからそう言ってるだろ。 「質問なんだけど」 優は何か気まずそうにそう切り出す。 「他の人といるより、その子といる方がいい?」 「?」 質問の意図がわからない。 「落ち着くとか、楽しいとか」 ちょっと考えて 「……まぁ」 と頷いた。 「出来れば毎日逢いたい?」 「………まぁ」 「無理させてるかなーって思うのにヤり過ぎたり」 「…………まぁ」 「…可愛いって思う?」 「……………まぁ」 「……他の男と仲良く楽しそうに話してたら何かむかつく?」 「………………まぁ」 実際、あの館野ってやつに笑ってるの見ると苛つくし。 「――――それ本当にセフレか?」 「は?」 それ以外なんだって言うんだ。 「慧が落ち込んだり、苛々したり、未練たっぷりに連絡続けたりするのってさ」 優が段々呆れた様な気配を濃くしてく。 「セフレじゃなくて、恋人に対してなら解るんだけど」 恋人に対してなら。 「はい?」 「つまり……セフレ以上の感情があるんじゃない? って事」 セフレイジョウノキモチ 「慧、その子に本気なんじゃないの?」 [*←back][next→#] |