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温度差。
セフレ?or恋人?
  
    
「………ハァ…」


 携帯を握り締めながら重たい息を吐き出す。
「うわー。すっごく暗い」
 横からうっとおしそうな声が聞こえる。

「……うっさい。優(スグル)」
 不機嫌を露にして隣りに座る優を睨む。
 相手は気にした風でもなく、
「また例のセフレちゃん?」
 と訊いてきた。

「まだ連絡取れないんだ。慧も飽きないなぁ」
 呆れてるんだか感心してるんだかわからない口調で言いながらハンバーガーにかぶりつく。

 こいつは同じゼミの後輩。
 そして年の差関係なしに親しい友人だ。

 明るい色の長めの髪に、アイドルか俳優かと思いたくなる整った顔。
 人当たりもいいから男女問わず人気が高いが、告白には全て綺麗にゴメンナサイしてる。

「飽きる飽きないの問題じゃねぇ気がすんだけど」
「そう? オレならいきなり切って音信不通になるセフレなんかさっさと諦めるけど」
 案外冷たい奴だな。
「セフレいた事あんの」
「まさか」
 だよなぁ。

 どこかプラトニックな雰囲気を感じるこいつの色恋沙汰とか想像出来ない。
 性欲あるのかも謎だ。

「慧はそういうタイプだと思ってた」
 来るもの拒まず…って言うの? と俺の印象について言ってくる。

 まぁ、間違っちゃないけど。


「なんかスッキリしないんだよ…」

 最後が最後だったからか?

    

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あきゅろす。
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