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[side仁]
ゆっちゃったよ〜!!
思わずクチに出して焦る俺。
おそるおそる顔をあげて、優がどんな顔してんのかと思ったら…
手が伸びてきて、俺の目元を拭った…
テンパってた俺は知らない間に泣いてたらしい…
キモくないのか?
男が男を…なんて…
「いつからだよ?」
『わかんねー…気付いたのは、おとといくらい…』
「…お前、先に帰った日か…
何か様子が変だと思った…
休みなのに電話もこねーから心配してたんだ。
ずっと悩んでたんだろ。お前のことだから。」
『キモくねーの?俺の事…』
聞きたかった事…
否定されるだろーが、否定されたら俺どーなるだろー?
心臓がバクバクいってる…
[side優]
「そんな事思わない。
お前はお前だ。」
俺はそう言って、目の前の仁を抱き締めた…
今にも倒れそうに青くなってガタガタ震えてるんだよ、こいつ。
かわいーじゃん。笑
よほど俺に否定されるのが怖かったんだろーな…
仁の震えが止まるまで、暫らくそうしていた。
[side仁]
ふわっと優に抱き締められた…
何が起こったのか!?
俺、震えてるのか?…
優は何も言わず、俺が落ち着くまでそうしていてくれた…
どのくらい時間がたったんだろう…
俺は緊張が解けて、そのまま眠ってしまったらしい…
俺いま何処に?…
あれ…ベッド?
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