マネージメント
「それで、」
「?」
「マネージャーはやってくれるんですか?」
「ブッ!」
黒子君の言葉に思わず吹く。えぇぇ、聞いてたのかよこの人は!!どこから!?どこから聞いてたの!?と聞くと黒子君は最初からです、と衝撃の事実を言ってきて。なら最初っから声かけてよ!てかむしろ私を見つけた時点で声かけてくれないかな!
「正直、マネージャーになるのはいいの。でも、私には無理だと思うんだ」
「なんでですか?」
「私に人の世話が出来ると思う?」
「………」
自分で言ったことだけど、さ。せめて少しは否定してくれてもいいんじゃないのかな!無言は辛いよ無言は!黒子君あんたそういうところ緑間君と似てると思うよ。あんたらがどれだけ仲悪かろうがね!
「例え舞さんでも、できるかどうかはやってみないとわかりませんよ」
「例え私でもって何さ、喧嘩売ってるの?」
「少なくとも僕は舞さんがマネージャーやってくれたら嬉しいです」
「スルーか、スルーなのか。……って、え?」
私がマネージャーやったら黒子君は嬉しいと?
黒子君のタラシっぽい発言に唖然とする。そうだった、この人はそういう人だったよ。だからさつきがオちたんだよね!
「それに、仕事がヘタックソでも舞さんなら平気ですよ」
「ヘタックソって決め付けないでほしいです」
「バスケが好きで、楽しめて、勝ちたい気持ちがあるなら」
ほんと話聞かないなこの人!と思うも黒子君には感謝。
だって、
「じゃあやってみるかな」
気持ちが固まったから。
その私の言葉に微笑む黒子君にじゃーね、と挨拶をして今度こそ教室を去る。
火神君に報告したいけど…連絡先知らないや。
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