「チッ」 「えぇぇ、舌打ち?」 私がマネージャーやらないとなって露骨に舌打ちする火神君。なんだよ火神君、初対面の人を馬鹿扱いするし舌打ちするし、ほんと失礼だな!! 「やらないとか言ってもやらせるけどな」 強制ですか!?驚いて目を見開くと火神君は満面の笑みを浮かべていて。ムカつくな!! 「強制はダメだよ、絶対」 うんうん、と腕を組んで頷いているとそれは華麗に無視された。 「部活勧誘始まんのは明日だよな」 「え?あぁ、うん」 早く部活やりたいのかな。私を巻き込まないでほしいな。そんなことを考えながら生返事を返すと、火神君はじゃーな、と教室から出て行った。…ざっくり話切るな火神君! はぁ、とため息をつきながら自分もバッグを持って教室を出ようとする、が。 「舞さん」 「はい?」 名前にさん付け?初対面で?ってか聞いたことある声だなぁ、と振り向く、と。 「くくくくく黒子君!?」 「驚きすぎです」 想定外の人物に驚き思わず吃る。え、なんで黒子君がここに!?ってあれ、誠凜の制服!? 「え、黒子君ってここに進学だったの!?」 「はい。…ついでに言うとここのクラスですよ」 「へぇ、そうだったん……えぇぇええ!?」 驚愕の事実に再び目を見開いて驚く。え、同じクラス!?何故気づかなかった私!苗字からいって出席番号も近いでしょうに! [RE][NEXT] [戻る] |