「終わったー!」
思わず声を上げて、はっと口を抑えて、周りを見回す。
そこで、はたと気付く、もう、俺と委員長様だけ?
「早かったね。はい、良かったら食べて。」
「あ、どうま」
視線を合わせられない。
微妙に気まずい。
お菓子に手をのばしながら、視線を泳がせる。
「おいしぃ…」
お菓子を頬張りながら、呟くと、委員長様が笑う気配がある。
「沢山食べて。」
頷きながら、紅茶を口に含む。
「沢山飲んで。その方が絶対いいから、」
にっこり、
よくわからないけど、逆らわない方が良さそうだ。
と、俺はお菓子を頬張る。
決して、お菓子が美味すぎたとかじゃない。
きっと本能がそうさせたんだ。
うん。
[*前へ][次へ#]
[戻る]
無料HPエムペ!