意のままに! ◇ 「じゃ、ご馳走様でした。」 満足した俺は手を合わせた。 「大丈夫?」 「へ?」 何が?とは、続かなかった。 ガタガタっ と机がゆれる。 急に崩れた膝に思わず机にしがみついた。 揺れた振動でカップと皿が落ちて割れる。 「ご、ごめん、なさい。」 腕にも力が入らない。 「…、そのカップだけで、19万するんだ。」 「ぁ、べんしょ」 「出来る?うち、バイト禁止だよ?お皿は持っと高いよ、聞く?」 「で、も」 若干、呂律が回ってない気がするし、なんか、ここ暑い… 「気にしなくていいよ。むしろ、僕には安い位だ。」 背後に回った委員長様が、俺を抱えて椅子に座らせる。 だらりと力の入らない体はされるままだ。 頭に柔らかい衝撃。 しばらく胸の当たりをさまよった手が、ボタンにかかる。 「暑い?」 「あ、ちゅ、い」 なんか、頭んなかもぼうとしてきた。 [*前へ][次へ#] [戻る] |