意のままに! ◆ 「終わったー!」 思わず声を上げて、はっと口を抑えて、周りを見回す。 そこで、はたと気付く、もう、俺と委員長様だけ? 「早かったね。はい、良かったら食べて。」 「あ、どうま」 視線を合わせられない。 微妙に気まずい。 お菓子に手をのばしながら、視線を泳がせる。 「おいしぃ…」 お菓子を頬張りながら、呟くと、委員長様が笑う気配がある。 「沢山食べて。」 頷きながら、紅茶を口に含む。 「沢山飲んで。その方が絶対いいから、」 にっこり、 よくわからないけど、逆らわない方が良さそうだ。 と、俺はお菓子を頬張る。 決して、お菓子が美味すぎたとかじゃない。 きっと本能がそうさせたんだ。 うん。 [*前へ][次へ#] [戻る] |