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tvxq
NO?(マサ祥)
ご機嫌ななめ lady
おはようのkissもしてくれなくて
このゲームをクリアするには...?
let's go










「もー、機嫌直してよ。オレのお姫様」

「きもい、うざい、うるさい」

「ひど…」




朝から不機嫌な恋人は、いつもなら落ちてくれる俺の営業用ボイスを持ってしても笑顔は見せてくれない。

つか、むしろそのセリフが怒りを煽ってる気がする。



むぅ、と少しだけ下唇を突き出した表情も可愛いけど、今はそんなことを言ってる場合じゃない。
午後からはひさびさにデートする約束が、二週間も前から取り付けてある。
小さな諍いなんかでそれを逃したらもったいないなんて騒ぎじゃない。





「ていうか、誰から聞いたのよ、そんなくだらない噂」

「誰でもいいじゃんっ!!誰かと違って俺にどこまでも尽くしてくれる知り合いが教えてくれたんだよ。森田くんが可愛い女の子と一緒にいたって」

「だからそれは打ち合わせで、」

「ふーん。打ち合わせ。可愛い女の子と。二人で。ふーん」

「それは、その…あの…」




梶だな、間違いなく。
見た目より遥かに純粋な祥ちゃんに要らない情報を入れる奴なんてあの憎たらしい後輩以外に思いつかない。

祥ちゃんが魅力的すぎるのも困りものだ。
なんで俺がひとまわりも下のガキの嫉妬に振り回されなきゃいけないんだか。




「祥ちゃん」

「なんだよ。言い訳なら、」





俺のほうに向いた体を正面から抱きしめる。



これがいちばん、伝わるんだ。










NO SWEET love is never gone lady
NO NO 君以外はnot good










「嘘じゃ、ないよな」

「オレが祥ちゃんに嘘吐く訳ないじゃん」



だから、俺のそばにいてよ。



少し声をかすれさせても、まだ完全に疑いは晴れていないらしい。




「疑いすぎだし」

「だって、」

「そんなに信用、ない?」

「……」




いつもみたいに、笑ってよ。



いい加減怒った顔は見飽きた。
抱きしめていた腕の力を弱くすると、祥ちゃんが静かに目を閉じた。



わかりやすいサインだけど、彼からこれが送られることは珍しかった。




「祥ちゃん、だけだから」




ゆっくり顔を近づけ、唇を触れあわせながら言葉を繋げる。




「祥ちゃん以外、ダメなんだよ」




そのまま、柔らかな感触に身を任せた。









oh baby kiss me darling
I wanna hold you baby yeah
oh no no...
baby kiss me darling





┼┼┼┼┼
「NO?」:東方神起
3rdアルバム「T」収録曲

初めて聞いたときからマサ祥の痴話喧嘩なPVが脳内再生してました(笑)
きちんとストーリーになってる曲はやりやすいです(ほくほく)

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あきゅろす。
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