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星空の瞬き
星が廻る
あの電話の日から2日。私は学校に行っていない。学校に行く準備をして玄関のドアを開けようとすると手と足が動かなくなってしまう。


「…っ…は…はは。」


可笑しくて笑いが込み上げてくる。私はこんなに弱い生き物だったんだ…と。


こんな状態が2日も続き、私は一回も外に出ていない。部屋には食料をあまり置いていなくてご飯をあまり食べていなかったが、全然お腹も空かなかった。
…このまま死んでしまうのも良いかもしれない。このまま私の好きな星になるのも悪くない…なんて。


ブーブーブーと携帯が鳴り、見ると着信で名前は青空颯斗。これで彼からの着信は何回目だろう…とぼーっとしながら考える。ここ2日で琥太郎先生と颯斗と隆文の着信履歴は50件は軽く超えている。


…全部無視をしているが…


携帯が鳴り終った為、少しほっとしてベッドに入って現実から逃げる様に目を閉じた。


☆★☆★☆★
夢を見ている。私はこの映像を見て漠然とそう思った。でも、ただの夢じゃない。


「や…止めてください!離してください!」


月子が数人の男子に絡まれている。ネクタイが青だから一つ上の2年生だ。


「どーして1人で歩いていたのかなぁ。騎士くん達はどうしたの?ダメでしょ。」


「そうそう。悪い狼さん達に食べられちゃうよ。」


「もう手遅れだけどねー」


そう言って男子達は月子を押し倒す。助けて、誰か。そんな声は誰にも届かない。


☆★☆★☆★
目を開けて時計を見ると5時過ぎ。オレンジ色の光がカーテンから漏れている。


さっき見たのはただの夢だ。そう自分に言い聞かせる。


…違う。本当は。

星詠みだ。


あの夢も確か、夕方だった。場所は、跳び箱とかがあったから体育館倉庫。今日は月子の部活のある日。だから、事が起こるとしたら部活の後の時間。
そこまで考えて、はっとする。


…どうして私が月子を助けないといけないの?良いじゃない、別に。この前、自分から突き放したくせに、行動が、矛盾してる。


そう。私には関係ない。…関係ないんだ。


布団に潜り、また目を閉じる。けれど全然眠れなくて。


「…お腹が空いたから、食堂に行くだけ。」


と、独り言をポツンと言って制服を着て外に出る。


自然と拒絶反応は起きなかった。


(星が廻る)
(月を中心に)



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あきゅろす。
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