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蛇足
繋がれた絆
あまり照れられると会話にならないな……。

最初は面白がっていた楓だったが、だんだん会話が成り立たない事へ多少の疲労を感じ始めていた。

やっぱり会話はキャッチボールだよな。
うん。

「(それにしてもここまで照れなくてもいいだろうに……)」

楓はよしおを見つめ軽く息をついた。


よし、話題を変えるか

楓は未だに顔を真っ赤にしているよしおを盗み見ると、何気なく別の話題を振ってみる事にした。

「そういえば、よしお君?」

「っなんだよ!」

まだ何か言う気か?!
そんな顔で楓に勢いよく向き直ったよしおに、楓は苦笑した。

「彦星の事なんだけどさ」

だが楓が“彦星”という単語を口にした瞬間、今まで真っ赤だったよしおの顔が一気に真っ青になった。


これはもうトラウマの域だな。
……可哀想に。

なんか見た目は怖いのに守ってあげたくなるタイプだよ、よしお君は。

言ったらキレそうっていうか確実キレるだろうから絶対言わないけど。

「な……なんだよ」

「彦星ね。もう、よしお君には手を出さないって言ってたよ?」

「は?」

「だからさ。彦星はもうよしおくんには突っかかって来ないって事。」

楓が再度そう言うとよしおは不思議そうに楓を見つめてきた。

「な、なんでだよ…?」

「俺の友達なんだからお前の友達でもあるんだぞって言ったら、もうやらないって」

楓が彦星の単純さを思い出して自然と笑顔でよしおを見ると、よしおは先程にも増してポカンとした表情を浮かべていた。

な……俺何かしたか?
え、別に驚かせるような事はなにも

「友達……だと?」

「へ?!」

もしかして


そこか!?


まさかのお前何友達面してんだよキメェんだよこの優等生野郎がとかそんなノリですか?!

よしおが気分を害したと思った楓は慌てて訂正のための言葉を用意する。

「いや!これはアレだよ!言葉のあやってやつで!決して俺がよしお君の友達面をしてふれまわってるってわけじゃあ「……お前はいいのかよ?」

は?

よしおの言葉に楓は自分の耳を疑った。

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あきゅろす。
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