※都合のいい女
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「これだよ、これ」
と言ってタカノリは見覚えのある指輪をリエに渡した。
「これって‥」
「別れた時リエが俺に投げつけた指輪だよ」
それは2人が付き合って間もない頃、タカノリがリエに買った指輪だった。
「今更返されても困る」
リエは指輪をタカノリに返す。
「俺もこないだ偶然見付けてビビったんだよね。しかもこうやってまた会えるなんて‥これって運命じゃね?」
「あはッ、ないない。じゃ、タカちゃん、明日も仕事だしもう帰るね。今日はわざわざありがと」
そう言ってリエが帰ろうとすると、タカノリはリエの手を取り持っていた指輪をはめた。
「??」
「俺達もう1回やり直そ?」
リエは指輪を外そうとする。
「何言ってん‥‥っ!!」
リエの返事を遮るように、タカノリはリエの口を唇で塞いだ。
「‥ちょっと!」
リエは力いっぱいタカノリをはねのけた。
「なんだよリエ‥今まで散々エッチしてきたんだから今更できないわけねーだろ!?」
タカノリは急に男を出してきた。
「やめてよ」
「やめねーよ」
リエの言葉は無視され、タカノリはリエを押し倒した。
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