※都合のいい女 ページ:11 「これだよ、これ」 と言ってタカノリは見覚えのある指輪をリエに渡した。 「これって‥」 「別れた時リエが俺に投げつけた指輪だよ」 それは2人が付き合って間もない頃、タカノリがリエに買った指輪だった。 「今更返されても困る」 リエは指輪をタカノリに返す。 「俺もこないだ偶然見付けてビビったんだよね。しかもこうやってまた会えるなんて‥これって運命じゃね?」 「あはッ、ないない。じゃ、タカちゃん、明日も仕事だしもう帰るね。今日はわざわざありがと」 そう言ってリエが帰ろうとすると、タカノリはリエの手を取り持っていた指輪をはめた。 「??」 「俺達もう1回やり直そ?」 リエは指輪を外そうとする。 「何言ってん‥‥っ!!」 リエの返事を遮るように、タカノリはリエの口を唇で塞いだ。 「‥ちょっと!」 リエは力いっぱいタカノリをはねのけた。 「なんだよリエ‥今まで散々エッチしてきたんだから今更できないわけねーだろ!?」 タカノリは急に男を出してきた。 「やめてよ」 「やめねーよ」 リエの言葉は無視され、タカノリはリエを押し倒した。 [*前へ][次へ#] [戻る] |