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小説
また会っちゃったよ!
うおぉー!
食堂広ぉー!

「なぁ!食堂広いな!」

「わかったって」

「おーい!春哉!桐斗!」

近くで声が聞こえた

「あっ!王!」

俺は声の主が今日仲良くなったもう一人の
クラスメート鈴木王だとわかり
返事をした。

「よぉ!お前らも食べに来たのか!」
王が近づいてきて話してきた。

俺は王にも思ったことを言ってみる。

「よう!しっかし広いよな〜、ここの食堂。」

王が答えた

「そりゃーな。
生徒会と風紀委員からの寄付金が多い!
金持ちだからなー。」

「へー、そうなんだー」

俺は初めて聞いたその話に驚きをみせた。

へー、風紀委員長が金持ちね〜。




風紀委員室であの黒目が自分を見たことを
思い出すと、
身体の奥深くが少し熱く感じた。

……なんだ?この感じ……。
わからない。
いや!忘れる!忘れる!


パチパチッ
切り替えるように
自分の頬を軽く叩いた。

「どうした?
春哉、頭おかしくなったか?」

桐斗が心配顔で俺の顔を覗いてきた。

………ちょっとアホだと思ったでしょ、桐斗。

「いや!なんでもないよ!
さて、何食う?」

「んー、俺は、日替りコースにする!」

王が元気よく答える

「じゃあ、俺も」

まだ少し心配している顔で見ていた桐斗も決めた。

「まってえぇ!
迷うなー」

俺が迷っていると……


「これがオススメだよ?」

後ろからいきなり手が伸びて
そのメニューを指した。

「キャーーーーー!!!」

おぉ、チワワの悲鳴は今日で何回目だ?

ってそうじゃなくて!!


「風紀委員長!」俺は驚いて
声が少し裏返った。

はっはっ
恥ずかし〜〜!!

「さっきぶりだね」

委員長が口を開いた。

「なっなんの用ですか?」

ここは桐斗に話しかけてよ!
桐斗に話しかけたら
風紀委員長×桐斗
に見えるから萌えるのに!

「なんで沖田様があんな平凡にはなしかけてるの?!」

「そうだよ!」

ごめんね!チワワたち
別に狙ってないから!
逆に君たちに話しかけた方が俺は萌えるから!

それでも委員長は
俺に近づいてきて
耳元で囁いてくる。

「さっき見たこと誰かに話した?」

…………話すの忘れてたー!!

「はっ話してないです!」

「そっか。
でも話しても誰も信じてくれないと思うけどね」

で、ですよね〜。

「僕、君が気に入っちゃった
斎藤春哉くんだっけ?
これからよろしくね?春哉くん♪」
「ハッハイ!」
委員長は去っていった。
チワワ達を引き連れて……。

固まった俺に桐斗が話しかける。

「お前何やらかしたんだよ」

それに続いて王も話す。

「初日から、すごい人に目ぇつけられたな」

…………ど、どうしよう!

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あきゅろす。
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