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Hello, fine days
Hello,fine days<4>
そういえば、もう起きただろうか。ふと居候の少女を思い出す。

朝、一人にして大丈夫なのか少し気掛かりだった。茗を家に置いてから、起きる前に家を空けたことがない。これまで見てきて、自分に対する防犯意識に難はあるものの、家の戸締まりや時間への常識的な配慮は申し分ないので大丈夫とは思う。けれど、そこはまだ十七歳。気にはなっていた。

主な気掛かりは作り置いてきた朝食。家を出るのが早かったため、午前六時に用意したは良いがそんな時間に起こして食べさせるのは気が引けて。起床した彼女がテーブルの書き置きに気付けばいいのだけど。
もう夏も近いから痛まない内に片付けてくれるとありがたい。

一度電話を描けてみようか。携帯電話を取り出すと、液晶が数回点滅した。

新着メール一件
メイ
朝ごはん、ありがとうございました。おいしかったです。

登録名が芸名なのは、事務所から支給された端末から送信しているから。同居人と言えど、そこは線引きされていた。あまり深入りしたくないのでかえって好都合だ。

十分程前に受信している。時計を確認して、少し安心して電車を降りた。
改札を抜けると、見知った人達が車内から僕を呼ぶ。

僕の、家族だ。

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あきゅろす。
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