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小説
「この人、痴漢っ!」庵53
行きの電車に乗ってる時の話だ。


早朝、朝7時。
それは、電車内が大変混雑する時間帯。

通勤するためのサラリーマンや、
通学するための大学生、高校生、

そして、中学生。


一駅、一駅進む度、人が増していく気がする。
大都会ならではの悩みである。

そんな朝。


まさか、まさか。

起きる何て思いもしなかった。


 「ぇ………。」


小声で言ってしまった。

触られてるのか?触られてないのか?

分からない状態だからよけい怖い。


何故か。僕のお尻辺りに妙な物がかする。

まだ、何だが分からない……。




 「っ!!」

そして、気づく。

手だ。

誰かの手が確実的に僕のお尻を触る。

男の僕。

中学生の僕に誰かが触る。
未だに痴漢なのかも怪しいが。
次第にその動きはエロさを増してく。

いやらしい手つきになる。

撫でていた手は次第に揉みこむようになる。


怖い、

不安、

だけど、変な気分に浸る。

他人にお尻なんか触られることもないから。
異様な気分になる。

しかし、

この人、痴漢です。なんて言うことなんか出来ない。


何故なら、男としてのプライドがあるからだ。


ただ、我慢し続けた。


 「………っう…っ……」


しかし、その手はとうとう前へと進む。
手が僕のを掴んだ瞬間。

 「っ…………!?」

声が出てしまう!そう思った瞬間。

誰かの手が僕の口を塞ぐ。

指二本を口内にいれられる。

 「んぐっ!!?………」

その指は嫌らしくも口の中を動かす。

とうとう、飲み込みきれないよだれが口許を伝う。










そんなことにお構い無しの下の片手はベルトを外しにかかる。

嘘…………っ!!


思った瞬間、ズボンがおろされる。
すんでのところで自分の片手で支える。

 「っん…ぐん…っく…」

しかし、撫では続く。
透明な液が伝う。

ヤバイ、ヤバくなってきた。


それは、内心では分かるのだが。
今さら、こんな格好で痴漢!!何て言えるわけもないから。

ただ堪える。

あと、3駅堪えるだけ。

そう、自分に言い聞かせた。

片手が自分のを素早く掻く。


 「っんん!!っぐ………っう…」

喘ぎ声も止められなくなる。

あと、2駅。
あと、少し。


しかし、一瞬にして顔が青ざめた。

前を弄っていた手が後ろにまわるのだ。

え、そんなっ!!!?

そんな儚い願いは虚しく。

後孔に指が這う。

 「……はっうっ!!………」

指でつつかれ始める。


やだ、やめて………やめてよ。


あと1駅になる。

もうすこし、あと少しなのに。

このウズウズが止まらない。
さっきまでいい感じで前を弄られ、半ばイキそうだったのに。

突然やめられ、イきにイケなくなってしまった。

自分に戒める。方法もあるのだが。

負けたくなかった。

痴漢でイくなんて、嫌っ!!!!


その瞬間。プシューと扉が開く。


ヨシッ!!と思い。

出ようとした瞬間に、腕を引かれ。


 「行かせないよ、シンジ君。」


電車に逆戻り。


え!?

唖然した。

今までやっていたのがカヲル君だったんて。
驚きで、カヲル君の胸にもたれる形になる。

 「ヵ…カヲル君?」



 「少し意地悪し過ぎたかな?」

と、苦笑するカヲル君を見上げるので精一杯で。

今日は、結局学校を休んでしまった。






 

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