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小説
「やめてくださいっ、先ぱぁい!!」貞53


(一つ上の先輩カヲルと後輩シンジ君設定のお話)

いつも、僕にだけ。
ちょっかいをかけてくる嫌な先輩がいる。


その名も、渚カヲル。


僕は、この先輩が大嫌いだ。

先輩は、カッコよく、愛想よく、頭よく、リーダーシップがあり、男女問わず信頼されている。

言わば、才色兼備。ある意味、天才。
だから、
出来ない奴からすれば、嫌味な奴。

だから、嫌いだ。

渚カヲルに関わりが深いだけで、みんなに注目される。

今まで、エヴァのパイロットとして。
散々、注目されてきて。

渚カヲルのせいで、また。一際目立ってしまう。


だから、


極力、関わりを無くしたい。
願わくは、同じエヴァパイロットになりたくなかった。

しかし。


渚カヲルという人は、僕を見つけるな否や迫ってきて、友達ごっこを強要してくる。

だから、うんざりでしかたがない。


また、ほら………。



誰もいない資料室。

廊下を歩いてる際、隙間から僕が見えたんだろう。
中に入ってきた。

 「やぁ、碇シンジ君。」

 「……どうも………。」


顔も見ず、告げる。

先輩だ。無視は、出来ない。



 「次の時間の資料かい?」

 「はい、」

 「重そうだね、持とうか?」

 「結構です。」


先輩は、少し息をはいた。

 「僕のこと嫌いかい?」

 「ええ。」

 「僕が嫌いな理由は何だい?」

 「全部です。」

 「そっか……」

 「僕は、碇シンジ君が好きだよ。」

 「どうも、」


と、荷物を持ち。
帰ろうと横切ろうとした時に、腕を捕まれ。

資料がバサバサ落ちる。

いつの間にか、閉まられたドアが目に入る。



 「あ、何してくれるんですか!!」

拾いたくとも、腕を離してくれない。

 「碇シンジ君…僕は、本当に君が好きなんだよ。」



 「だから、わかりましたよ。」

半ば、うんざりしていた。


 「違う、これは好意だ。」

 「はぁ?…………っん、っ、んん!?」


目の前に渚カヲルの顔。

は、な、何だ。

今、僕は、キス…されてるのか!?


そう思った瞬間。

 「ん、ぅふ、っん!!っぷは、」

何とか、片手で押し返し、唇を離すが。

 「な、何してるんですか!?」

 「キス、」

あんまりにも、堂々と言うから。
ビビった。


 「僕は、本気だよ。」


と、言い終わる前に、両手を纏め上げ。
壁に背中を押さえ付けられる。

夏服のシャツのボタンを軽快にはずしてく。

 「や、止めてくださいっ!!先輩。」

やめてと言っているのに、止めてくれない。

露になる僕の肌に、首に、唇を這わせる。

 「ちょっ……」

他人に首や体を触られるのは、何か変。
少し、くすぐったい。


しかし、先輩は僕の乳首を舐める。

 「…っあん……」

気付き、口許を抑えるが既に遅く。

 「気持ちいい?シンジ君。」

 「気持ちいいわけ、ないだろ……。」

 「そう。」


少し、先輩は目を据え。
指先で摘まんだり、弄りだした。


 「ちょっ、っへあ…っん…っあん、っあ」

やめて、やめて。

おかしくなる…おかしくなるから!!


 「やめっ……っあ…やめて…くださっい…」


 「やだよ、シンジ君に気持ちよくなって欲しいんだから。」

 「っう……っあ…や…」

つまみ上げられたら、ビクッと体が疼く。

コイツにいいようにされてる……
何とかしなきゃ…と思うのに体が動いてくれない。


やだ、負けたくない。
負けたくないのに…。


 「ひゃああっ。」

でも、白濁を撒き散らした僕に反論のよちはなかった。


 「気持ち良かった?」

 「気持ちくない!」

少し気だるい体を起こす。
服を整え、出ようとすれば。


 「どこ行くんだい?」

 「教室に戻るんですけど。」

後ろの彼は人差し指を真上にあげる。


 「もう、授業始まってるよ。」

そして、サボり、バレちゃうね。と付け足した。


 「…………ぅ…。」

 「………2ラウンド始めようか。」


と、僕の手を引くのだった。

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