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小説
「シンジ君って何かエロいよね」貞53


 「エッローいなー。」

ソファーで後ろの背に肘をつき
冷蔵庫で水を飲む僕を見る渚。
渚の家だけど、勝手に水を飲んでいる。



 「エロい目で見るな。」

 「いや、だって。エロいもん。」


は?

理屈が通ってない!?

風呂上がりに水飲むのがそんなにエロいか!?


 「いや〜たまんないな〜」

と、ニヤけてくる。

 「何がたまんないんだよ。」

 「いや、そのTシャツとか。髪の毛の水が垂れて、腰の辺りとか透けてるし………ヤバい…。」


 「何が、ヤバイなんだぁー!!?」

ソファーを降り、こっちに向かってくる渚に何故か異様な危機感を感じた。


 「いや………ムラッ…って?」

 「疑問系じゃないよね!!事実だよね!?」


その、瞬間。
持ってた水を奪われ、押し倒された。
フローリングの床が少し軋む。


 「な、渚!!」

 「ヤッバ、やっぱエロい。」

ヤバイ、ヤバイは、こっちだ!!

ふと、手を見れば。
ペットボトルを持つ手が斜めになる。


 「…………な、渚…まさか…。」


そして、ピチャ、
ビチャビチャ…と。

音がなる。

 「ひゃっ、っ。冷たっ!!」

水を上半身にかけてきたのだ。
当然のことだが、白いTシャツは透ける。


反撃しようにも、両腕纏められ、
上手く水を避けられず。全部かかった。

 「渚……何やってんだ…よ」

 「いや、つい………。でも……」


 「濡れたら、可愛い乳首見えちゃったねっ。」

 「ひゃ、ちょ…や。」


無造作に触り始めた。

濡れてる分、余計Tシャツが擦れる。
というか、湿ってるから変な気分になる。

 「や、やだぁ…渚…やめ……」

 「可愛い、可愛いーよ。シンジ君」


次第に熱を持つ下半身。

しかし、

クチュン


 「シ、シンジ君!?」

渚が驚いたように僕を見る。
くしゃみしただけなのに……?

 「ごめんね、風邪ひいちゃうね!!」

え……?
 
 「もう一回お風呂入ってきて!!」

 「え……?」

と、渚によって立たされて。
風呂への方向に肩を押された。


え………と。


………………入ってきます。




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あきゅろす。
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