「久しぶりだな恭弥……また可愛く……いや、背伸びたな。格好良くなった。」
「うるさい黙りなよこの尻軽馬。相変わらず軽い口だね。」
「ひでぇなぁ……恋人を誉めるのは男の義務だぜ?」
「どうせ、そこらの女にも見境無くそんな事言ってるんでしょ?」
「そんなことはねえって!」
「どうだか。まあ僕は他国の文化にまでとやかく口を出すような矮小な人間じゃないから見逃してあげるけどね。」
「そいつはどうも……」
「否定しないってことはやっぱり見境無く誑し込んでるんだね。」
「たらしこむってお前なぁ……そりゃあ、女性を誉めるのは礼儀って奴で……」
「ちょっと、くっつかないでよ鬱陶しい。」
「愛してる…俺の可愛い小鳥さん。」
「っ……いきなり何言い出すんだ馬鹿!」
「……とか言うのは恭弥にだけ。わかった?」
「…………いい加減にその軽い口、縫い付けてあげようか。全く、放っといたらあなた、お前は俺の太陽だ、とか馬鹿の代表みたいな台詞吐くんじゃないの?」
「うーん、太陽……ってよりはオアシスかな……」
「はあ?」
「仕事でどんなにカラカラになってても、恭弥の顔見るだけですげー満たされる。俺のオアシス。」
「……………馬鹿のレベルは変わらないよ、この馬鹿うま。」
「そう言う割には真っ赤だぜ、恭弥?」