浮気×健気(リクエスト小説) 5 「昨日、いきなり来れなくなったとか言って…どうしたんだ?」 俺と亮太は同じクラスだから、すぐに会うことになる。 俺より後から登校してきた亮太は、席に着いていた俺のところに来てそう言った。 「急用だって言っただろ」 平静を装って返答する。 「…俺より大事な用事ってなんだよ?」 ムッとしたような顔をする亮太。 それさ…お前に言う権利あるの? 何度も…浮気してるお前に… 「すっげー大事な用事!俺、職員室に用があるから行くわ」 それだけ言って立ち上がる。 勿論、職員室に用事なんてない。 震える声を聞かれたくなかっただけだ。 [*前へ][次へ#] [戻る] |