小説:俺は弟が大嫌い。
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しかし、努力が実を結ぶことはなかった。
授業についていくのが精一杯で、とても親の期待には応えられていなかった。
しかし、弟は違った。
俺より明らかに少ない勉強量なのに、もう4年生の範囲まで理解していた。
そんな弟に親の感心が向くのは当然のことだった。
普段笑顔を見せない母親が弟には笑いかける。
出張でほとんど家にいない父親が、わざわざ弟宛ての電話を頻繁かけてくる。
その事実は、小学生の俺の心を酷く傷つけるものだった。
そして、もう一つ俺の気に入らなかった点はー…
弟は、両親に対して無関心であったこと。
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