小説:俺は弟が大嫌い。
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「僕は受験なんてしないよ」
さも当然のことのように、言い放った。
俺は固まってしまった。
「なっ…!?」
ガタリと大きな音を立てて母親が立ち上がる。
「何を言っているの!?受験のためにここまで頑張ってきたのでしょう!?」
「何を言われても僕の意思は変わらないよ」
「…!?何でよ!?理由を言いなさい!」
母親がヒステリックに喚く。
「兄さんと違う学校なんて行きたくないから。」
「「…は?」」
俺も、母親も唖然とした。
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